日記-15
多動症の賜物であろうか、今日は兎角落ち着かない日であった。
体の芯から熱いのは初めてではない。が、久々の感覚であった。
何も手につかないから、学業に苦悩する。これがあるからこの体は不幸である。度々不幸と幸を行き来する生である。つまらなくはないが、面白くもない。
食事を見ただけで吐き気がするのは重体であるから、治さねばならない。いつ治る保証もないし、絵についての無気力も以前続いている。
描かなければならないとは解っているが、描きたくもないのに描いては美徳に反する。
ただ、感性のみに従う心持ちを強くした。理論は二の次である。表現したいことを先に立たせるべきであるから。
しかし、表現のために理論が必要なのもまた事実である。
努力家の友に倣い、歩まねばならないのであろうが。