日記-10

今と昔を比べる機会が有った。その変化には驚かされた。

自らを見つめ直して得た知見のもたらす変化は、人を驚くべき速度で変化させ得る。

 

それは、僅か一週間前の絵を破り捨てたくなる衝動に駆られる程度には、強烈に現れるものである。

 

歩みは、確実である。ただ、手探りの状況から一転して、指針が見えた。灯台が回り始めたのだ。

 

これから道はまだ続き、或いは灯台を見失うこともあろうが、しかし私はやはり、己を鑑みることによって新たに見つけ出すのだ。

 

そう思えた機会で有った。