日記-4

人に求められると言うのは嬉しい。

求められるだけ答えてしまいたくなるものである。

 

人と会った。所謂出会い系での出来事であった。

女装をして行った。化粧をしているうち、顔の作りが嫌になる。綺麗になりたいと思う頻度も増えてきた。

 

しばらく待ったのち、人が来た。四十代弱の男であった。車に乗り込んでから、公園へと赴く。

そこで、依頼通りの撮影会をした。

 

しかし気持ちが昂ったようで、先方の用意していた女性用下着を着けてから、事に及んだ。

とはいえ、先方の希望で口淫をされたのみである。初めてだったが、存外落胆ものであった。

 

そのまま帰路に着く。女性用下着は貰い受けたものの、どこかで紛失した。あるいは、忘れて行ったのかもしれない。